認知症について

認知症は、早期診断・早期治療が非常に重要です。早い段階から正しい治療やリハビリを行うことで、脳の機能低下を抑え、

症状の進行を遅延できる場合があります。

また、症状が進むに連れ、幻覚・妄想・徘徊・拒絶などでご家族様の介護負担が増えたり、ご本人が混乱することがありますが、

適切な薬物治療で改善が見込める場合もあります。

 

当院の認知症治療病棟は、在宅や施設での生活が困難な患者様への治療を目的としており、身体機能の維持・向上を図るために、

内服治療に加えて生活機能回復訓練を行っています。

 

また、患者様の年齢も高いことから、様々な病気(内科的疾患・皮膚疾患など)が見つかる場合があります。

入院中は当院内にて内科・皮膚科・整形外科・歯科の受診が可能ですが、症状の重さや状態によって、

連携する外部医療機関への紹介も行います。

 

主治医診察により退院が可能であると判断した場合は、生活の場を在宅や施設へと拡大できるよう、ご家族や地域と

連携しながら支援を行っています。

 

 

〈生活機能回復訓練とは〉

認知症に伴って現れる精神症状(妄想、幻覚、興奮など)や行動障害(徘徊、暴力、介護抵抗、睡眠障害など)の軽減を図って、活気ある日常生活を取り戻して頂けるように、現在の機能の維持・向上を目指すものです。

医師、作業療法士、看護師、精神保健福祉士等のスタッフにより、週5回、1日4時間以上の訓練や指導を行っています。

 

 

具体的な内容

 

■日常生活動作の指導(食事、排泄、入浴、移動、更衣、整容など)

■栄養指導(嚥下状態や栄養状態をふまえて実施いたします)

■精神科作業療法

■認知症リハビリテーション